ホーム » Sorata31 » 対話11 続・「お金」と「貨幣」、英語の「money」

対話11 続・「お金」と「貨幣」、英語の「money」

前回の続き的な話として

IOUの定義(レイのMMT入門)

An IOU (I owe you) is a financial debt, liability, or obligation to pay, denominated in a money of account. It is a financial asset of the holder. There can be physical evidence of the IOU (e.g., written on paper, stamped on coin), or it can be recorded electronically (e.g., on a bank balance sheet). Of course, an IOU is a liability of the issuer, but it is an asset of the holder (who is also called the creditor).

マネートークンは「貨幣単位で表示されたIOU」

IOUは「計算貨幣で表示された、金融負債、債務、支払い義務」

「貨幣単位で表示」と「計算貨幣で表示」は何が違うのか?

ここで
The word “money” will refer to a general, representative unit of account.

貨幣単位(unit of account)と計算貨幣(money of account)の関係はこうなる?
貨幣単位(unit of account)⊃計算貨幣(money of account) 

ちょうど良い質問ですね

この、色がついているのが money で。。。

で、スプレッドシートのセルに現れるひとつひとつがIOUです。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-19-1024x271.png

(前回の記事と併せて読むとますますよくわかると思います)

money に複数形はありません。ひとつの unit。
IOUはもちろん単複があるわけ。
この単数と複数の感覚は日本語にはまったくないのだけれども、英語を解釈するとき決定的に大事なんですよね。慣れです。

「お金ってさあ。。。」というときのお金が unit としての money という感じ。

moneyは全体を表す概念、IOUは個別具体的な概念?

moneyはEinzelne(一般・普遍)、IOUはAllgemeine(個別)

そこは。。。ドイツ語と英語、日本語でずれているところがあるので、、、Allgemeine は個別ではなくて、個別の全集合。だから「全般」がいちばんしっくりくるかな?
でも「一にして全」なので、Einzelne = Allgemeine でもある。

個別のIOU は Einzelne で、複数形は IOUs で 全部だと Allgemeine になります。

なるほどです

「moneyは全体を表す概念、IOUは個別具体的な概念」というのはまさにその通りです。

内心のIOUとは何だろう?
これがmoneyと全てのIOUとの違いを作っている。

I owe you には貨幣単位になっているものと、そうでないものがある。。。

これに単位が付いてIOUという一般名詞になったというか。

貨幣単位とは?計算貨幣との違いは?
上のピラミッド図はIOUの全体集合ですね。

翻訳するから混乱するのでは
それは通貨単位建てIOUの全集号であり、ひとまとまりのマネーでもあります。

だから
The word “money” will refer to a general, representative unit of account.
勘定を表す一般的な一つのまとまりである。としてみたわけです

IOUの全体集合の中にマネー(貨幣単位建てのIOU)や貸し借り、内心のIOUがある。

”I owe you”の全体集合の中にマネー(貨幣単位建てのIOU)や貸し借り、内心のIOUがある、かな。

あ、そうですね

とまあ、そんな感じで。

論理記号やベン図りも、ヘン・カイ・パーン(一または全)を考えることに慣れていった方がいいのだろうなという気はしています。

この 「…etc」が肝になるのですが、またそのうちに。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です