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〈1-8〉Eine gewisse Ware, ein Quarter Weizen …

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〈1-8〉

Eine gewisse Ware, ein Quarter Weizen z.B. tauscht, sich mit x Stiefelwichse oder mit y Seide oder mit z Gold usw., kurz mit andern Waren in den verschiedensten Proportionen. Mannigfache Tauschwerte also hat der Weizen statt eines einzigen. Aber da x Stiefelwichse, ebenso y Seide, ebenso z Gold usw. der Tauschwert von einem Quarter Weizen ist, müssen y Stiefelwichse, y Seide, z Gold usw. durch einander ersetzbare oder einander gleich große Tauschwerte sein. Es folgt daher erstens: Die gültigen Tauschwerte derselben Ware drücken ein Gleiches aus. Zweitens aber: Der Tauschwert kann überhaupt nur die Ausdrucksweise, die “Erscheinungsform” eines von ihm unterscheidbaren Gehalts sein.
 ある一つの商品、たとえば1クォーターの小麦は、xの靴墨や、yの絹や、zの金、などなど、要するに、自分以外の諸商品と、それぞれに異なった比率で交換される。このように、小麦は多様な(Mannigfach)交換価値を持つのであって、ただ一つの固有のそれを持つのではない。そしてxの靴墨も、yの絹も、zの金などなどは、みな1クォーターの小麦の交換価値なのだから、xの靴墨も、yの絹も、zの金などなどは、互いに置き換えることができる、もしくは互いに等しい大きさの交換価値でなけれならない。従って次のことが言える。第一に、同じ商品の妥当な交換価値たちは一つの同じものを表している。しかし第二に、およそ交換価値は、ただ、それとは区別される或る内実(Gehalt)の表現形式、「現象形態」でしかありえない。

「多様な交換価値」の図

ここはむつかしくない気がするけれど、後半(従って次のことが言える、以降)がくどいと感じがするというか。
交換価値たちが「一つの同じもの」を表していると言えるのかな?

うん実はそこが重要なことで、「一つの同じもの」を表しているのでなければ、=(統合)でつなぐことはできないんだよね。
等しいから=で結ばれるのではなくて、=で結ばれているから等しい共通のものがあるに違いないってなるというわけ。

うーん

「あるなしクイズ」

えええ



わかった、「ある」はみんな都道府県名が隠れてる!
岐阜、滋賀、京都、高知、佐賀

ここの話はこれのちょうど逆というか似てて。
「1クォーターの小麦」、「xの靴墨、「yの絹、「zの金、などなどは共通したものがあるからこそ、世の中の人々は=で結んでいるんだなとわかるよね、という仕組みなんです。

筆者のマルクスがそれらを等号で結んでいるのではなく…

違うの?

そうではなくて、交換している人々はそういう形で異なるものをお互いに「等しい」と言っているのだから、「共通のものがあるはず」が導出できるんよ。

そうかー
人々は意識しなくてもそれを感知しているわけワンね!

じゃあわかったから次の節行こうか

いや次は重い…
よく見て! 
ここ ” an und für sich “が出てくる。

なんだっけ?

そうか、この話をしなければならない↓

Hier ist die Rose, hier tanze!(Hegel)

ここで見た!

「資本論-ヘーゲル-MMTを三位一体で語る」の、第6回「ここがロドスだ、ここで跳べ!」まんがで掴む資本論の論理バトル

ぼくとしては資本論のなかでもこここそが、人類の宝だと思うくらい。
翻訳だけ紹介。

〈1-9〉
Nehmen wir ferner zwei Waren, z.B. Weizen und Eisen. Welches immer ihr Austauschverhältnis, es ist stets darstellbar in einer Gleichung, worin ein gegebenes Quantum Weizen irgendeinem Quantum Eisen gleichgesetzt wird, z.B. 1 Quarter Weizen = a Ztr. Eisen. Was besagt diese Gleichung? daß ein Gemeinsames von derselben Größe in zwei verschiednen Dingen existiert, in 1 Quarter Weizen und ebenfalls in a Ztr. Eisen. Beide sind also gleich einem Dritten, das an und für sich weder das eine noch das andere ist. Jedes der beiden, soweit es Tauschwert, muß also auf dies Dritte reduzierbar sein.
 次は二つの商品を考える。例えば小麦と鉄である。両者の交換の関係がどのようになっているとしても、この関係は常に一つの等式で表すことができる。つまり所与の小麦の量に対して、どれだけの量の鉄と等置されるかの等式で表すことができる。たとえば「1クォーターの小麦=aツェントナーの鉄」である。この等式は何を語っているのだろうか? それは、同じ大いさの一つの共通物が、二つの違った物のうちに存在しているということである、すなわち、1クォーターの小麦のうちにもaツェントナーの鉄のうちにも、一つの共通物が存在するのである。つまり両方とも「ある一つの第三のもの」に等しい。この第三のものは、小麦や鉄のようにそれ自体として存在するものではなく、無関係な別のものとして存在するのでもない。従って、二つの商品は、交換価値として、この第三のものに還元できるのでなければならない。

ではまたー


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